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ーファッションサービス科1年の大橋奈緒です。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。高度アパレル専門科4年の結城穂奈美です。

ーまずはじめに、結城先輩のプライベートについてお聞きしたいと思います。趣味や好きなことを教えてください。

周りからはそう見えないって言われるけど、とにかく体を動かすことが好き!クラスでも鍛えキャラだったりする(笑)。1年間通してずっとやっているのは、バドミントン。

ーへぇ~、たしかに意外ですね!バドミントンというと、習い事ですか?

高校生の時バドミントン部に入っていて、ドレメに入ってからは市民サークルのチームに入って大会に出たりしています。

ー好きな食べ物・嫌いな食べ物はありますか?

私ね、好き嫌いないんだ。本当に(笑)!何でも食べるよ。

ーえーすごいですね!

なんだっけ…バッタの佃煮…イナゴ?とかも食べちゃう(笑)。でも一番好きなのは、カキフライ。

ーイナゴはちょっと…(笑)。あ~カキいいですね!私も好きです。

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ーお互い同じ埼玉県出身ということですが、結城先輩はどこにお住まいですか?

深谷!

ーネギ(笑)!

そう(笑)。2時間くらいかけて通ってる(笑)。

ー結城先輩は、服飾科のある鴻巣女子高校出身だとお聞きしました。高校の時はどんな作品を作っていたんですか?

これは洋裁技術検定のときに作ったジャケットです。今見返すと、縫製が大変なことになっていました(笑)。

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ーわかります、その気持ち(笑)。私も服飾科だったのですが、高校で3年間学んで、さらに3・4年学ぶということは考えなかったので、なぜ専門で4年制を選んだのかを教えてください。

高校は家政科だったので、服飾だけでなく、調理もあったんですよ。当初は栄養士とかに興味があったのでその高校を選んだのですが、実際入ってみたら縫うこともすごく楽しくて、ミシンと向き合って作業するのが楽しいと思うようになりました。高校だけじゃ学べないことを、時間かけてじっくり学びたいと思って、高度アパレル専門科を選びました。

ー4年間というのは、やはり長かったですか?

今思うとあっという間だったけど、4年間いろいろあったなぁと思いますね。

ー時間をかける分、思い出もたくさんできますよね。

そうですね。高アパは2年生の時がすごく忙しいと言われていて、「アパレル工程」という、時間内に作品を完成させる授業や、コンテスト、普段の授業での課題、そして修了制作…一年で一気にポンポン作るっていう感じです!

ーすごいですね~!今まで制作された中で、特にお気に入りの作品をぜひ教えてください。

これは2年生の修了制作で、初めて自分で生地を染めた作品です。形が気に入るまで、何度もトワルを調節しました。「海中散歩」というテーマで、海をモチーフにオパール加工で生地に模様を入れて、淡く染色しています。提出期限に出せず、先生にとても叱られました…(笑)。反省しています。

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ー素敵です。同じ染物でも、カラーが淡くなるだけで、こんなに雰囲気が変わるんですね。

ー高アパ4年生はどんなクラスですか?

賑やか(笑)!2年のオリエンテーション旅行で彫刻の森美術館に行った時、クラスでその彫刻のポーズを真似て写真撮りながら回ったのが楽しかった!めっちゃ疲れたけど(笑)。変なことばっかりしてる(笑)。

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ーえ~楽しそう(笑)!

最後の中夜祭では、ラプンツェル(の髪の毛たち)の格好をして仮面舞踏会を踊りました!

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ー今はもう、卒制に取りかかっていますよね。どんなことをテーマに制作しているんですか?

テーマは「縁」です。江戸時代を代表する浮世絵師、歌川広重の駿河薩タ之海上を題材にしています。藍染の様々な染め方で、波の動きを表現しようと考えました。

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ー藍染って、とても綺麗ですよね。

そうなんです。2年の終わりぐらいから、自分で生地を染めることに興味を持ちました。3年の時に藍染をやって、藍染っていいなぁと思い、それをきっかけにその後の作品はほとんど藍染を生かしたものになりました。

ー今現代は、どのくらい藍染の文化が広がっているんですか?

一番盛んなのは徳島。あとは京都とか…実は埼玉も昔、藍作りで盛んな地域だったんです。

ーへぇ~。

紺屋さん(染めるところ)もたくさんあったみたいだけど、とにかく少なくなってきているんだよね。

ーそうなんですね。でもそう思うと、結城先輩が藍染に興味をもつ場となったこのドレメでの集大成の作品としては、本当にぴったりな題材ですね。

はい!楽しみにしててください。(ささやき声)

ーもちろんです(笑)!

(笑)

ーたしか就職先も、藍染の会社だとお聞きしました。

そうなんです。でも最初は、大手アパレル企業や下着メーカーを受けていたんです。染色の会社は募集がまずないし、入ったとしても工場の機械関係で、服飾とか関係ない仕事になっちゃうのね。それもあって、悩んでいたんだけど、課題や就職活動を進めていくうちに、やっぱり染色関係に進みたいって思うようになって。そんなときに、ご縁があって、「藍染の会社の社長さんが講演会をやるみたいだからよかったら行ってみない?」っていう話が来て。行ってみたら、その会社には他にない魅力があって、糸染めて生地にしてから、生地をさらに自分たちで縫うっていう、服が出来上がるまでをすべて一貫してやっている会社だったの。

ーへぇ~珍しいですね。

ちゃんと縫製の部署もあって、あぁすごいなぁって思って、その講演の場所で社長さんに今度お話させていただけませんかって言いに行った(笑)!

ーえー!すごい!

そしたら、じゃあ一回工場見学においでよって話になって、工場を見せてもらったりもして。「ここで働かせてください!」って言っちゃった(笑)。いろいろ話をさせてもらって、そこで内定いただいたっていう感じ。

ー行動力半端ないですね!でもやっぱり、そういう姿勢から思いが伝わっていくんですよね。就活は大変でしたか?

大変だったなぁ。就活しながら課題もやって、就活用の作品も作って…みたいな。

ーうわ~大変ですね。過去にインターンシップに行ったりもしていたんですか?

ISSEY MIYAKEのインターンに行きました。そのときはMDのインターンだったんだけど、やっぱり想像していたことと違うことがたくさんあったなぁ。ISSEYで学んだのは、“効率よく作業することの大切さ”。

ー将来は仕事に励んでいたいですか?

そうですね、今よりもっと上達していたいし、趣味とかでもいろんなものつくりたい。

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ーこのSTUDENT TIMESを見ている、ファッション業界を目指すすべての人に、結城先輩からアドバイスなどありましたら、ぜひお願いします。

「無理だって決めつけないで、自分からどんどん積極的に動くこと」。私は内定いただいてからすぐにそう思いました。染色関係に進みたいって思っていたけど、募集しているところはなくて諦めかけていたから。そんな中で自分からまず電話したり、行動を起こしちゃうことが大切なんだなぁと思いました。

ーありがとうございます。では最後に、藍染の魅力を一言で言うと…とかお願いしちゃってもいいですか(笑)?

それ面接の時も聞かれたなぁ~(笑)。藍って日々変化するのね。“色褪せる”っていう言い方をする人もいるんだけど、私は“変化する”のほうが好き。あとは一度藍で染めると、生地がすごく丈夫になるの。加えて肌にも優しいし、そういう面を踏まえると、すごく私たちにとって「身近な存在」だなぁって思う。

ー「身近な存在」。とても素敵な表現ですね。インタビューご協力ありがとうございました!

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