HOME今村 亜里紗

imamura
  • 今村 亜里紗

  • ARISA IMAMURA

ーまずは自己紹介をお願いします。

今村アパレルデザイン科3年の今村亜里紗です。1月23日生まれで現在は二十歳です。趣味は舞台観劇。今年は忙しいのであまり見に行けてないですが、去年は月に1回は見に行ってました。好きな舞台はフランス版の「ロミオとジュリエット」。DVDも出ているので良かったら見てみて下さい。

sub8

ー住んでるところはどんなところですか?

千葉県のチーバ君で言うと目の辺りになります。学校へは毎日1時間半くらいかけて通っているのですが、私の使っている北総線が1駅300円ぐらいでとても高く、定期代は3ヶ月で7万円もかかっているんです(笑)。私はいつも学校が終わって家に着くのが22時くらいなのですが、田舎なので外に歩いている人は一人もいません。家の近くには田圃や森が広がっている自然豊かな所です。

ー高校時代のことを教えてください。

服飾系の高校に通っていたので、ずっと服を作っていました。高校では基礎から縫製の仕方を習い、和裁も経験しました。2年生になると和裁コースか洋裁コースのどちらかに進めるようになっていたので、私は洋裁コースに進みました。3年生なると文化祭でファッションショーをするのですが、洋裁コースではフォーマルドレスかウェディングドレスを作るというのがそのショーを行うにあたりの課題なんです。それがとても大変で夏休みはお盆休み以外はずっと学校に通っていました。クーラーがまだ設置されていなかったので、アイロンが付いた真夏の教室での作業で、その夏は体重が5kg減りました(笑)もしかするとドレメよりハードだったかもしれません。(笑)

ードレメに入ろうと思ったきっかけはなんですか?

今村私の通っていたその高校は文化式だったのですが、文化式はある程度は教わったので今度は「ドレメ式ってどんなものなのだろう。」と興味が湧いたこと。もうひとつは自分の母が杉野の卒業生だったんです。そこで高校時代に母から「服飾のことをもっと専門的に学びたいなら、ドレスメーカー学院っていう服飾の専門学校があるよ。」と教えてもらいました。他にもいろいろな服飾学校の体験入学に足を運んだのですが、その中でもドレメは学生の方たちが体験入学のスタッフとして関わっているし、なによりアットホームな感覚があったので「よし、ここにしよう!」と思い入学を決意しました。

sub3

ードレメに最初に入学した時はどんな感じでしたか?

今村私は最初、服飾造形科に入学しました。先ほども述べたように、私は服飾の高校に通っていたので、最初は「もっとたくさん縫いたい。作りたい…。」と思っていました。基礎から学ぶ学校というのは知っていたので、覚悟はしていたのですが…。なので、1年生の時は基礎をみっちりと学び直しました。

ーアパレルデザイン科にはどうして進学しようと思ったのですか?

今村自分は「もっと服飾のことを学びたい。自分に足りないことはまだまだある。」と思ってアパレルデザイン科に進学しました。私はデザイン画が苦手なんですけど、ここはアパレル“デザイン科“じゃないですか。なのでデザインをする授業がとても多くて、クラスのみんなもデザイナーを目指す子が多いんです。私は造形コースから来たので他のコースからきた子たちのクリエイティブなデザイン画に最初は圧倒されてしまいました。1学期はデザイン画の授業が本当に多くて、お腹が痛くなるくらいでした(笑)絵を描くことより私は縫うことの方が好きなので「早く洋服を作りたい!」ってずっと思っていました。

ー現在卒業制作の真っ只中ですが、卒業制作に向けてどんなことを頑張っていますか?

今村今は色々なものを見て経験しようかなって考えてます。2年生の時も卒業制作はあったのですが、今回は自分の作りたいものをちゃんとに理解することを心がけています。私はいま「四天王」をテーマに卒業制作を進めているのですが、美術館に足を運んだりして、自分のインスピレーション源を大切にしようとしています。四天王をテーマにしたきっかけなんですが、私の内定先が高尾山の近くにあり、会社帰りに紅葉でも見に行こうかなと思って高尾山に足を運びました。そこで入り口の四天王の銅像に出会い、その四天王のディティールや雰囲気に惹かれて、これを卒業制作のテーマにしようと思いました。

sub5sub6sub7

ーその四天王を洋服に落とし込むにあたって、どこが一番大変ですか?

今村四天王は「和」じゃないですか。しかし、自分が作っているのは洋服なのでそこへの変換のさせ方が一番大変です。私は四天王を和(和服の和)で見せたくないので「洋服なんだけど四天王なんだ。四天王なんだけど洋服なんだ。」と感じてもらえるようにしたいです。

ー今後の展望を教えてください。

今村はい。私は「株式会社アトリエヨシノ」というバレエの衣装制作と衣装のレンタルをしている舞台関係の会社に内定をいただきました。高校時代から私は服作りを天職にしようと思っており、それと私は舞台がすごく好きなので将来は舞台関係のお仕事に就きたいと思っていたのでとても嬉しかったです。就職活動では舞台関係をメインにして活動していたのですが、やはり舞台関係の仕事は道が狭く厳しかったです。会社見学やインターンシップで舞台の衣装をいろいろと拝見させていたただいたのですが、遠くで見ると舞台の衣装はすごく綺麗に映えて見えるんですが、近くで見ると「あれっ…?こんな縫製なんだ…。」と思うことがしばしばあったんです。しかしその中でもバレエの衣装は繊細でした。近くで見てもとても綺麗で、その衣装に心が引き込まれるような感覚があるんです。私は細かい作業が好きなので、こういったバレエの衣装制作のほうが自分には向いているんじゃないかとその時思いました。

sub1

ー最後にあなたのモットーを教えてください。

今村これは進路を決めるにあたって父から言われた言葉なんですが、「辛いことはこの先いくつもあると思う。それでくじけそうになった時も、好きっていう気持ちがあれば、それが支えになる。」というのが心に残っています。私は正直自分のことをすごく根暗な性格だと思っていて…(笑)。なのでその父の言葉を支えにして明るく生きていこうと思っています。

今回は卒業制作でお忙しい中、インタビューをさせていただきありがとうございました。人生という「舞台」に立っている今村さん。これからの活躍を心から願っています。

(interview & text : ファッションサービス科 2年 保坂 勇希)