

ーまず自己紹介をお願いします。
鈴木鈴木海梨です。3月14日生まれ、うお座、AB型、ねずみどし・・・こんなもん?
ーはい、ありがとうございます。鈴木さんは自分の性格を、どんなだと思っていますか?
鈴木ええと、感情にすごく正直な人。泣きたいときは泣くし、笑いたいときは笑う、みたいな。素直です。
ーなるほど。鈴木さんは不思議な世界観を持っているなと思うのですが、
鈴木・・・?(笑)
ーなんか、普通ではない感じ。
鈴木いやいや。(笑)

ーその世界観というか、物語の中の人になりたいとよく言っているじゃないですか、それは小さい頃からですか?
鈴木そうですね。私1人っ子なんですよ。もともと両親が共働きで1人でいることが多かったから、もうやることがなくて。だから、小さい頃よくやる「○○ごっこ」を私は1人で全部の役をこなしてやってたんです。それが始まりだと思います。
ーなるほど。じゃあ小さい頃はずっと1人で遊んでたのですか?
鈴木そうですね、あまり誰かと遊んだりはしなかったかも。
ーインドア派なんですか?
鈴木いや、保育園に通っていたので、外で友達と遊ぶ機会もあったのですが、家に帰ると1人で遊んでることが多かったですね。
ーそうなんですね。今まで、その性格で良かったと思ったことと、反対に、嫌な思いをしたことはありましたか?
鈴木良かったこと・・・うーん・・・。嫌だったことは、他人と共感ができないこと。自分の考えをなかなか理解してもらえないんです。何でそういう考えに陥ったのかということさえ理解してもらえないから、孤立・・・というと大げさですが、なんていうんだろう、小学生や中学生の頃はクラスのなかでグループ化することが多いから、拒絶はされましたね。それは嫌でした。良かったことは、深く考えないこと。人と違うから、普通の人だったら、「ああ、だからこうなんだよ」てなるんだけど、「だから」の目線が違って、「こうだからこうなんだな」と落ち込まずにいられるんです。目の付け所が違うので。
ー自分の性格に対しても深く考えず、という感じですか?
鈴木そうですね。まあもちろん良いところも悪いところもありますが、自分で嫌だとは思っていないので、変えるつもりもないです。(笑)
ーなるほど、良いと思います。では次に、ファッションについてうかがいます。なにかファッションにこだわりを持っていますか?
鈴木いつもテーマがあります。
ー毎日のコーディネートごとにテーマがあるということですか?
鈴木はい。えっと、すごく何かにインスピレーションを受けることが多くて、例えば、朝時計を見たから数字をイメージした服を着ようとか。
ーなるほど。今日はちなみにどんなテーマですか?
鈴木今日は、前の日に執事が登場するアニメを観て、そのキャラクターが、普段はとてもかしこまった服装なのに、プライベートではこういう感じなんです。マニッシュにしすぎず、ボーイッシュにしすぎず、でも若干B-boy系入れてみたいな・・・。いいなと思って。
ーわかりました。ありがとうございます。よく服を買うところってありますか?
鈴木服はあまり買わないかな・・・。
ー買わない?
鈴木おさがりがすごく多くて、友達からもらったりしたものを自分でリメイクしたり、あとは、古着屋さん・・・でもみんなが行くようなおしゃれな古着屋さんじゃなくて、リサイクルショップとかボロボロなところで探すのが好き。そういうところのほうが意外とヴィンテージものがすごく安く売ってたりするので。そういうものが好きです。なんでも屋さんみたいな。よろず屋みたいなところによく行きます。
ーへー。安いですか?
鈴木安い!
ー今日着ている服の中で古着屋さんのものはありますか?
鈴木今日は、まず、これとこれ(バンダナ)は、古着というか、味が出た感じの古着じゃなくて、新品なんだけど、リサイクルショップで2点で100円とか。あと、これ(パンツ)も、古着・・・というか、古い服なわけじゃなくて、中古って言ったほうがいいかも。これは80か70年代のズボンらしいけど、よくわかんない。(笑)

ーそのお気に入りのバッグは?
鈴木これはなんか、そのへんで。(笑) 学校帰りに、ファッションビルみたいな、アルシェに寄ったら、ウィンドウにあって、「はっ!ほしい!」てなって、買いました。(笑)
ひとつひとつ、なにかモチーフがあるものがすごく好きですね。動物とか・・・。
ー動物モチーフのもの多いですよね。
鈴木まあ動物じゃなくてもいいんだけど、インパクトがあるものを買っちゃうかも。
ーはい。では次に、趣味について、お聞きします。鈴木さんは、すごくいろいろな分野に広く深く興味をもっているなと思うのですが、何に1番興味があるのですか?
鈴木選ぶことはできないのですが、すべてのものに共通点があって、すべて音が入ってるんです。音楽。だいたい音楽から始まるかな。
ーアニメとか漫画とかも?
鈴木だから、声じゃん?声って音じゃん?音というか、聴覚から入るって言えばいいのかな。
ーでは好きなものについて語ってみてください。
鈴木むちゃぶりですね。(笑) 好きなもの・・・好きなものありすぎるけど・・・じゃあ、自分の部屋について。
ー部屋も好きなの?
鈴木部屋も好き。部屋が好きというか・・・唯一落ち着ける場所。すごくデザインが好きだから、インテリアも結構こだわってて、今は、「ジャングルに迷い込んだ海兵さん」がテーマ。なんか、古い地図とかたくさん貼ってあって、海兵さんの布とか・・・写メもってくればよかったな。全部家具も木でそろえていて、布団やカーテン、ラグとかは全部緑でそろえてます。本当にジャングルみたいな。柄も草だし。たぶん、自分の洋服がガチャついてるものが多いから、部屋はあんまりガチャガチャしてなくて、無駄なものは置いてないです。机とベッドと鏡くらいしかない。
ー生活感がなさそうですね。
鈴木そう、生活感を出すのがすごく嫌で、コンセントとか、照明のスイッチとかは全部隠してる。
ーえー!?
鈴木木の棚を自分で作ったんです。開けたりできるやつ。それを壁に貼りつけて、て感じ。だから見えないです。一見何かわからないようになってます。テレビとかも見せたくないから、全部クローゼットに入ってて、扉を開けるとベッドに寝転んだまま見られるようになってます。

ーなるほど。(笑)
鈴木ペンとかも机の上に置きたくない。
ーどこに置くの?
鈴木引き出しのなか。
ーへー!
鈴木机の上には何も置いてない。
ーへー!!
鈴木ティッシュとかも見せたくないから、引き出しの中。
ーえー!!めんどくさい!(笑)
鈴木(笑)。ゴミ箱は見えない位置に置いてある。一応ね、使うから。一時期ゴミ箱も嫌で置いてなかった。
ーゴミが出たらどうしてたの?
鈴木いちいち別の部屋に行って捨ててたんだけど、さすがに必要だなと思って、ゴミ箱は置いたけど。やっぱり生活感を出すのは嫌かも。なんか、よくミステリアスな人って言われるから、何考えてるのかわかんないとか。だからそういうキャラでいこうと思って。(笑) 生活感出さないようにしてます、あえて。単純そうに見えるけど、素直だねとかよく言われるし。でも友達との関係が深くなればなるほどわかんないって言われる。それがすごく嬉しいの。「やっぱり?(笑)」て思う。「わかんないようにしてるんだよ!」みたいな。笑
ー(笑)
鈴木すごく、してやったりって感じがするから、それが嬉しい。
ー変わってるって言われたいってこと?
鈴木いや、そうじゃない。最初、話すとだいたい変わってるとか、何考えてるかわかんないって言われる。だんだん仲良くなって、でも素直だよね、とか、意外とわかりやすいかもって言われるんだけど、なんだかんだわかんないって言われると、嬉しい。
ー・・・なんかもう今言ってることがわかんない・・・。(笑)
鈴木これはわかってほしい。(笑) なんだろう、自分の掌で転がすじゃないけど、なんか、想像した通りにことが進んだ喜びって言えばいいのかな。
ーあー、なるほど。なんか少しわかる気がします。

ーでは次に、将来について聞いていきます。先ほど話していただいたように、いろいろ趣味がある中で、ファッションの道に進もうと思ったのはなぜですか?
鈴木挫折。
ー挫折?
鈴木例えば受験とか落ちたことなかったし、バイトもだいたいその場で合格だったり、結構スルスル余裕な人生を生きてたの。で、すごく音楽が大好きだったから、バンドを組んだの。バンド組んで、練習して、スタジオ行って、披露しようってなったときに、まあ、上には上がいて・・・。自分たち上手いじゃんって思ってたけど、全然上手くなかったし、上手い人たちを見て頑張ろうって思って練習しても全然上手くならないの。やっぱ才能ってあるじゃん?だから、最初は音楽の道に進みたかったんだけど、無理だと思ったから、挫折して、次に自分を1番出せるものがファッションだった。
ーなるほど。では、将来の夢は?
鈴木まだ決まってないです。まあ、アパレル販売員は、プレスだろうとバイヤーだろうと誰もが最初に経験するものだと思うから、販売員は経験したいなと思うけど、そのあとのことはまだパッとは思いついてなくて、これから考えればいいやと思ってます。販売を経験することで考えもいろいろ変わるかなと思うし。
ー確かに。
鈴木今定まってないから、定めてからぶれるよりも、ゆっくり考えようかなと思って。考えてます。
ーはい。では最後にドレメについて聞いていきます。たくさんの服飾系の学校があるなかで、ドレメを選んだ理由は?
鈴木私が行ってた高校が服飾系の学校で、ドレメ生の先輩がすごく多くて、文化の先輩も多くて、もともと文化かドレメしか考えてなくて、まず先輩たちから話を聞いて、ドレメいいなーと思ったのと、あと、自分で体験入学とかで見てみても、ドレメがいいなーと思って・・・。なんか私よく言われるように変わってるところがあるらしくて、例えば、塾とか、大人数だとついていけないの。質問したいところがみんなと違うし。少人数だったら質問できるから。コミュニケーションとるのすごく好きだし。それでドレメにしました。
ーなるほど。やっぱり少人数というのが1番ですか?
鈴木そうですね。あとはカリキュラム。文化はなんか、プロって感じ。まあドレメもプロだけど、なんか、しっかり決まってる人、僕は○○のMDしかやりたくない、みたいな。そういう人たち多いじゃん、文化って。だから、それはないなって思った。視野を狭めたくなかった。

ーなるほど。では、これからドレメで積極的に学びたいなと思うことはなんですか?
鈴木んー、パソコン。
ーパソコン?なんで?
鈴木1番嫌いだから。
ーそうなんだ・・・。
鈴木なんか、パソコンって、良くない。たとえばレポートとか、手書きのほうが頑張ってる感あるし、なんだろう、パソコンの字がすごく親しみにくいのね、わかる?なんか、便利すぎるのが好きじゃない。
ーあー。機械が苦手?
鈴木苦手じゃなくて、好きじゃない。
ーできないわけじゃないってこと?
鈴木うん、やれば普通にはできると思う。でも好きじゃない。機械だけじゃないんだよ、便利になりすぎてるものがすごく好きじゃない。だからほら、テレビでよく主婦のお助けグッズ特集とかやるじゃん、ああいうの本当にやだ。それぐらいやれよ、お前らの仕事だろって思っちゃうの。そういうのがいや。あと昔から積み重ねてきたものってすごいと思うから、それは守りたいと思う。
ーなるほど。頑張りましょう。(笑) 学校は今楽しいですか?
鈴木楽しいです。
ーどんなときが1番楽しい?
鈴木んー、みんなといるときかな。
ーずっとじゃん?
鈴木普通におしゃべりするのも楽しいんだけど、授業中にちょっと目配せしたりとか、なんか、高校生の延長線上みたいな、青春中じゃないとできないこと。仕事を始めてから目配せなんてしてたら仕事しろってなるじゃん?(笑) だから、そういうことって今しかできないじゃん?今しかできないことを感じたとき。勉強とかめんどくさいなって言ってるのも、なんだかんだ社会出たらそういうのもないからね。そういうのがいいなって思う。
ーあー、わかる。(笑)



ーありがとうございました!鈴木さんの新たな一面を知ることができました。

(interview & text : 桐山 絵里加)
