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  • 松井 菜歩

  • NAHO MATSUI

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ーまずは、全国ファッションデザインコンテスト入賞おめでとうございます。現在、作品が学校の玄関に展示されていますがこの作品について詳しく教えて下さい。

作品のテーマは、日本特有の文様「鹿子」です。絞り染めとスモッキングという技法で鹿子を表現しました。袖の部分がお気に入りで、全体的にフレアのシルエットにしました。スモッキングは、一つ一つ手縫いだったので、大変でした。製作期間は1ヶ月です。

ー実際に近くで見たんですけれど、大変さが伝わる作品でした。すごくエレガンスなドレスで素敵です!

松井ありがとうございます!恥ずかしいです!(笑)

ーさっそく質問ですが、ファッションに目覚めたのはいつ頃ですか?

松井小学生の頃、紙の着せ替え人形が流行っていたんです。その頃から絵を書くのがすごく好きだったので、友達同士で人形の服をデザインして着せ替えを遊んでいました。友達が考えた絵と交換して、着せ替えをまた違うコーディネートで遊んでいましたね。自分たちでデザインをして変えていくのが楽しくて、デザインって楽しいと思ったのがきっかけですね。

ーいいですね!そういうきっかけがあったんですね!
服を作る時に、何かからインスピレーションを受けたりしていますか?人とか服とか何でも。

松井読者モデルの深澤翠さんが好きでよく雑誌を買って見てますね。雑誌を見るのが好きなので色々買っています。好きなブランドは、ジェーンマープルです。自分が好きなテイストとかシルエットなので、それは毎シーズン見て参考にしています。それから、水彩の絵が好きです。そういう自分の好きなものからインスピレーション受けています。
あとは、写真も好きです!!

ー写真は撮るのが好きなんですか?

松井はい!よく学校へ行く道のりとか、帰宅途中とか、ふとした時に撮っています!

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ー写真は私も好きなので共感できます!そういう自分の好きなものってインスピレーション受けやすいですもんね!松井さんにとって、服を作ることの魅力って?

松井やっぱり、自分の思うようなカタチにできることですね。シルエットとかデザインとか。好きなテイストの服なのに買うのをためらっちゃう服とかってありませんか(笑)。そんなことがあっても、自分でデザインしちゃえば作れるところとかすごくいいと思います。

ーそうですよね!自分の思い通りですもんね!

松井あ、でもよく思い通りにならなくてやり直しになることがあります。(笑)

ー気持ちわかります。私もよくあります(笑)
では、デザイナーになりたいと思ったのはいつですか?

松井小学生の時から意識はしていて、本格的にデザイナーになりたいって思ったのが中学生ですね!それで中学の先生に服飾の学校を進められて、服飾系の高校に行きました。それで今に至るって感じです。

ーへえ~!!すごい!!ずっとファッションが好きなんですね!!

松井そうですね。長いことファッションが好きです。大好きです。

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ーアパデザに進学してどうでした?

松井クラスは持ち上がりって感じなので馴染みのある顔ばかりですし、先生も最高ですね。楽しい日々を送っています。少人数な分、先生から一人一人アドバイスやサポートをしてもらえるんです。そして、作業スペースが広いことと、ミシンの取り合いがないことは嬉しいですね(笑)。

ー進学して間違いないですね(笑)。
卒業制作に向けての想いとかありますか?

松井実は、去年の服飾造形科の卒業制作が間に合わなかったんです。そのとき転写をやったんですけど、時間が足りなくて…。作っているうちの一体が当日に間に合わなかったんです。先生にめちゃめちゃ怒られました(笑)。すごく悔しい思いをしたので、今回は間に合わせることは絶対ですし、自分の好きなものをリアルクローズで製作していきたいと思っています。リアルクローズだけど、技法を使ったりして自分なりにアレンジを加えて、ショー向きに仕上げていきたいと思っています。

ーそうなんですね!先輩の作品、楽しみにしてますね!私、服作りの大変さは授業で身をもって知ったんですけど…松井さんは服作りが嫌になったときはありますか?毎日、松井さんを動かす原動力って何ですか?

松井あります。パターンが苦手で、引いても引いても思い描くシルエットとかにならないと嫌になっちゃうときがありますね。(笑)
原動力は、やっぱりクラスの仲間達ですね。皆が同じように頑張っていることが励みになります。

ー最後の質問なんですけど、言葉に例えると、自分にとって服とは何ですか?

松井「ありのままの気持ち」ですね。

ーいただきました!「ありのままの気持ち」
すごく納得できます。服って本当にその日の気分や気持ちが表れますよね。ありがとうございました。

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服に対する大好きな気持ち、松井さん自身の頑張り屋で素直な人柄を覗くことが出来ました。松井さんのこれからの活躍が楽しみです。
普段他のクラスや学年の方と話す機会がないで、今回のインタビューは自分にとっても楽しくて勉強になった時間でした。
本当にありがとうございました。

(interview & text : ファッションサービス科 2年 桜庭 綾乃)