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  • 佐藤 菜穂

  • Naho Sato

ーまず、初めに自己紹介をお願いします。

高度アパレル専門技術科4年の佐藤菜穂です。出身は千葉県柏市。趣味はカラオケで特技はダンスです!好きな食べ物はラーメンで、飲んだ帰りに食べに行っちゃうくらい好きです(笑)。よろしくお願いします。

対談

 

ーありがとうございます。次に好きなファッションテイストを教えてください。

カジュアルかなー!自分らしく外しアイテムを加えて、完璧すぎないのが私流です。

ー高アパに入学しようと思ったきっかけを教えてください。

一番の魅力は4年間通うことによって大学生と同等の卒業資格を得られること。入学前は自分が何になりたいかわからなかったから、4年間じっくり通って夢を見つけようと思ったんです。

ードレメに入る前から裁縫はやっていたんですか?

もともと裁縫は大好き!!ドレメの卒業生のおばあちゃんからの影響は大きかったかな。裁縫も好きなんだけど特に編み物が好きで、卒制にも編み物を取り入れています。

マーガレットキルティング

 

ー編み物!?手編みですか?

手編みです!

ー手編み!すごいですね。卒制は何体作るんですか?

一応1人5体以上って決まっています。メタリック×毛糸みたいなイメージで制作していて、テイスト的にはミリタリー。1体ずつに編み物を取り入れてます。

ー普段からミリタリー系はよく作るんですか?

あまりテイストにこだわりはなくていろんなの作るかも。その時の流行りに乗っかるタイプです。今年カーキが流行ったから、じゃあミリタリーでいこう、っていう流れで決まっていくかな。

ーでは、卒制のテーマは4年生になってから決めたんですね?

そうそう。私の服作りの手順としては、ファッション雑誌やコレクションとかを見てかわいいって思ったものを切り取って集めたり写真に残したりして、そのディテールを参考に作ったりするから、流行とかトレンドから自分の発想を膨らませてる。

ー1年生からの自分を振り返って成長したことや大変だったことなど教えてください。

課題が多いから計画性が身についたかな!何回も課題をやっていくうちに、ここまでにこれをやろうとか、計画表を作るようになって頭の中で優先順位がついてきて、それが学校以外の面でも生きてきて、就職活動の時だったり、考えながら物事を進められるようになったんだ。

ー課題ひとつひとつに計画表を作っていったんですか?

結構そういうタイプかも。家でやること、学校でやることとかちゃんと考えてるし、何をどこまで終わらせようとか、できないと思うんだけど一応提出日より早めに計画して…結局終わらないから(笑)。早めの計画で自分を追い込む!

ー1年の時からそういう計画を立てていたんですか?

いや、1年生の時は全然そういうことできなくて。2年生で提出日に全然間に合わない時があってそれから計画性が身につくようになったかな。

ー4年間でつまずいたことはありましたか?

そうだな…。つまずいたことがあったから計画を立てられるようになったな。ダンスを習っていたんだけど、ちょうどダンスの発表会と課題の提出期限が重なっていた時があって、学校が終わってから深夜ダンスレッスンをしていました。学校→21時までカフェで編み物(課題)→ダンスの深夜練習→寝ないで学校、の繰り返し生活を送っていて、そのころ計画を立てていなかったから自分でわけわかんなくなっちゃって、学校もダンスも、なあなあになっちゃったんだ。その時そんな私を見てダンスの先生に「自分がやりたくて決めたことなのに、どうして中途半端なの?」って言われて、自分で決めたことなのに、なあなあにしてた自分が悪いなって気がついて反省して、みんなに迷惑かけないようにちゃんと計画立ててやっていこうって思ったんです。

ーじゃあ、ダンスの先生の言葉があったから成長できたんですね?

そうだね、ガツンと言われたから。あんまりこの歳で怒られることってないじゃん?でも怒ってくれる人がいたから気づけたんだ。

ーダンスはまだ続けているんですか?

今はやっていなくて、発表会の衣装とかはお願いされたりはします。

ー4年間の思い出はありますか?

うちのクラスは4年間一緒に過ごしてきたから家族みたいな感じで、文化祭でふざけたり、提出日ギリギリまで作業するから遅くまで学校で居残りしたり、ありふれた日常が思い出です。

ー今まで作った作品でお気に入りのものを教えてください

フックっていう技法で作った毛糸のコートで、枠に布を張って毛糸を絡ませていくんだけど、まず迷彩柄を自分で組み立ててその後はずっと回して毛糸を布に引っ掛けるんだけど、何回やってんだろ?ってなるくらい朝から夜までずっとやっていて3か月かかった。すごく大変だったけど、大変だったからこそ思い入れがあります。

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ー本当に毛糸が大好きなんですね。次の質問に移ります。ドレメセレクションの実行委員長をされていますが、卒制やセレクションに対する思いを教えてください。

みんな一緒だと思うけど、後悔しない服作りがしたいなって思う。今年セレクションはブロードウェイをイメージしていて、映像やお客様に渡すDMもテーマに沿って頑張って作りました。
私は普段みんなの前に出てまとめるようなタイプじゃなかったから苦労してる、でもみんなのために精一杯頑張って思い出に残る素敵なショーにしたい。

ー次に就職、就活についてお聞きしたいと思います。ヤングファッション研究所のデザイナーになるんですね!
ワンスポなどのブランドが入っている会社ですが、どのブランドのデザインをされるんですか?

はい。TORTE(トルテ)というブランドで渋谷109に入っているお店なんだけど、TORTEの服が自分の作る服に似ていて、でも就活を始めた時、最初からヤングファッションに入ろうって決めてたわけじゃなくて、moussyとかRODEOとかがすごく好きだからバロックジャパン1本に絞ってて最後の4人まで残れたんだけど、そこで落ちちゃったの。それですごく気分が下がっちゃったんだけど、デザイナーにはなりたかったから受けられるデザイナー職は全部受けて、そこでいいなと思ったブランドが入っているヤングファッションに決めました。

ー会社名がヤングファッションですが若い人向けのブランドしかないのですか?

そうだね、109とかに入るギャルっぽいテイストが多いから若い人向けかも。

ーどれくらいの期間就活をしていましたか?

3月から始めて9月に決まったから7ヶ月就活してたな、本当につらかった(笑)。

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ーずっとデザイナーになるって決めてたんですか?

いや、3年生の時…。わりと最近かな。ずっとアパレルの販売のアルバイトしてて、それがすごい楽しかったから、バイトしてたブランドが入ってるアダストリアの販売も受けたんだけど、やっぱりデザイナーだなって思った。就活を始めた時はデザイナーって考えたわけじゃなかったな。

ー就職後、どこに進んでいこうとかありますか?

オンワードとかアバハウスとかトゥモローランドとか、アダルト層も受けてたんだけどなんか自分には違うなって気づいた。若くて遊び心のある服の方がデザインするのは楽しいなって思っていたから、自分に合うヤングファッションでずっと仕事していたいなって思ってる。

ーファッションをやっててよかったなって思うことはありますか?

服を作れるようになってよかったなって思う。ドレメにいると服を作れるなんて当たり前だけどドレメ以外の友達に服作れるよって言うと「すごい!」ってなるから自慢になる。

ー高アパはファッションのことならなんでも自分でできてしまうイメージがあります。高アパの魅力を教えてください。

自分の世界観を洋服で表現できる技術が身に付くところかな。ファッションウィービングとか染色とかいろんな技法を学べるからデザインの幅が広がるし、いろんな授業を受けているうちに細かい作業が好きな私は編み物が好きになったな。

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ー自分にとってファッションとは?

私自身でいられるもの!おしゃれをすることで気分も上がります!

ー最後に後輩にアドバイスをお願いします。

就活の時、自分の強みを見つけることが大事かな。3年生の時とかは就活って嫌だなって思ってた。ずっと学生がいいなって思っていたし、いろんなところを受けたけどなかなか受からなくて本当に嫌だった。でも私は3年間アパレルの販売のアルバイトを続けたことが自分の自慢できることで、それがすごく強みになって就活の時武器になった。小さいことでも何でもいいと思う、遅刻しないで学校に来てるとか、私は絶対おしゃれに服を着こなしてるとか、自信を持てることがあるってだけで、どこが?なにが?って聞かれたとき理由づけできる。面接の時とか相手をなるほどって言わせられる強みを持っておくといいと思う。

ーお忙しい中インタビューさせていただきありがとうございました。これからファッション業界に進んでいく佐藤先輩の活躍に期待しています。

 

2016.2/20 DoremeSerection
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最後