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  • 増田 聖也

  • SEIYA MASUDA

彼のファッションに対する姿勢、考え方、これからのこと、ファッションから構成される増田聖也とはどんな人物かに迫ってみたいと思います。
ではまず、この質問から。

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―どうして服の勉強をしようと思ったのですか?

増田服が好きだからです。僕は普通科の高校に通っていて、本当は大学を志望してギリギリまで進路を迷っていました。十月半ばにドレメの見学に来て、大学と比べた時に、やっぱり自分のやりたいことをやった方がいいと思ったからです。

―やりたいこととは、服のことですか?

増田そうです、高校生の頃から自分をコーディネートしたりするのが好きだったんです。

―なるほど。では、今実際ドレメに入って一番頑張っていることって何ですか?

増田一番頑張っていること・・・僕たちファッションサービス科って色々な授業があるんです。「服飾造形」など一通り頑張ってはいるけれど、特に力を入れているのは、「マーチャンダイジング」の授業です。ファッションサービス科は洋服を作ることが専門の科ではないので、将来的にビジネスの現場で一番役に立つし、先生から厳しい意見ももらえるんです。他には「プレゼンテーション」の授業にも力を入れています。社会に出たらそういう能力も必要なので、即戦力となる知識を身につける授業を一番頑張っています。

―「マーチャンダイジング」や「プレゼンテーション」ってどんな授業なのか説明してもらえますか。

増田「マーチャンダイジング」は服を作る前の段階の企画や、服を作る流れの勉強をしています。前期授業で行った課題は、あるターゲット(性別、年代)を決め、その人たちのライフスタイルのマップを製作しました。「プレゼンテーション」では、自分の好きなブランドのコラージュを作成したり、自分から見たブランドのコンセプトを決めて、それをみんなの前で発表したり、自分なりの形にして発表するのが「プレゼンテーション」の授業です。

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―服のこと以外でも良いので、今一番やりたいことを教えてください。

増田うーん・・・小説を書くことです。

―おー(笑)どういった小説ですか?

増田特に決まってはいないんですけど、僕は服の勉強をしようと思う前は文系の大学に行こうと思っていました。学校に入って半年が経ち落ち着いてきたので、なにか始めてみようかなって思った時に小説を書いてみようかなと思いました。文を考えるのも、本を読むのも好きなんです。

―小説を読むのが好きだということですが、そういった作品からインスパイアされて課題を作ったりしているのですか?

増田小説からはあまり考えてはいないですね。小説以外なら、全国ファッションデザインコンテストに応募したデザイン画はゴッホの「ひまわり」という作品からインスパイアしたり、ファッション以外の分野からファッションにつなげるというのは常に考えています。

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―最後の質問です。増田君は、将来の夢を聞かれると「社長になりたい」と答えていますが、どのような企業の社長になりたいですか?また、自分が思う社長像を教えてください。

増田「社長になりたい」って漠然としていると思うのですが、僕が以前考えていたのは、ただ服を売るのではなく、誰かをコーディネートするというコンセプトのお店でした。でも、現実性を考えて、今は変わってきています。
社長像は・・・柔軟な頭と強い心、両方備わっていないと務まらないと思います。

―今でも将来の夢は社長?

増田そうですね。でも、今はまず自分のお店を持ちたいと思っています。

―どういったお店ですか?

増田背が小さいなどといった身体にコンプレックスがある人たちに向けて洋服を提供できるお店にしたいです。自分も実際背が小さくて服選びが大変なので、そういうお店があればいいなと思い、そんなふうに考えるようになりました。

―深く考えているんですね、すごい。インタビューは以上で終わりです、ありがとうございました。

彼は非常に真面目で、冷静に物事を見ている印象を受けました。自分とは間逆と言えるくらい落ち着いている人で、見習わなくてはいけないなとも感じました。これから先、お互いに良い刺激を与え合えたらなと思います。

(interview & text : 越前 優理愛)