
初めてお話する工藤先輩の素顔や作品に対する思い、将来のことたくさん引き出せたらいいなと思います。よろしくお願いします!
ー本日は、お忙しいなか時間を取っていただきありがとうございます。まず初めに自己紹介をお願いします。
工藤はい、アパレルデザイン科の工藤智美です。出身は神奈川県、てんびん座のO型です。
ー趣味はありますか?
工藤趣味という趣味はないんだけど、時間があれば新聞を切り抜いてコラージュとか作るのが好きかも。
ーそれは、海外の新聞とかではなくて日本の新聞で作っているんですか?
工藤そうそう!暇な時だけどね(笑)。

ー新聞とか読んでいるということですが、小説とか本はよく読んだりしているんですか?
工藤好きだけど結構マニアックな本が多いかな…。普通の人が読む、人気の小説とかテレビでとり上げているような本じゃないな…。
ー例えばどんな作家の作品を読むんですか?
工藤江戸川乱歩が好きなんだ!!それと夢野久作という人の作品が好き。
ー音楽とかはどんなジャンルを聞いたりしているんですか?
工藤私、ジャンルの幅が広くて、ビジュアルとかも聞くし、J-POPとかも聞くよ!「神聖かまってちゃん」とか聞くんだよね。あと「KREVA」とかめっちゃ好き!「神聖かまってちゃん」のライブにすごく行きたくて先生誘って行こうって考えてる(笑)。
ーありがとうございます。先輩の日常について知れたので、次はドレメ生としてのお話を聞きたいです。まずは、ドレメを選んだ理由を教えてください。
工藤高校が総合学科で大学みたいに科目を選んで空き時間を作ったりって自由な学校だったんだけど、その総合学科の科目の中に、被服とか手芸とかあって選択していました。昔から絵が好きだったからデザイナーを考えたんだけど、将来を考えたら無理かなって思って、縫製の仕事ならできると思い、いろんな学校の説明会に行ったりしたんだけど、ドレメ以外の学校は人が多くて、個性が強い印象を持ったんだ。ドレメの体験入学に来た時に、学生スタッフが活躍していて、先輩達もやさしくて、先生との関係も密接という所に惹かれたかな。

ー私も、生徒と先生の距離が近いところに惹かれて入ったので、ドレメって人と関わることが好きな人が入学するんですかね?
工藤なんか、まじめな人が多いよね。凄くまじめ。
ー先輩はまず服飾造形科に入ったじゃないですか、その時はずっと洋服を作っていたんですよね。今はアパレルデザイン科というデザインの学科に進学した理由を教えてください。
工藤まず、二年間ではデザイナーは無理だなと思って。一年生の時ってなにもわからずに入って、今では凄く戻りたいって思うんだけど、デザインがダメすぎて(笑)。生地が安いからこれ使おうって思って作っていたりしたんだ。それで2年になると凄く忙しいんだ。その忙しい中就活している人もいたんだけど、忙しすぎてその状態でデザイナーは難しいなって思って、3年生に進学してデザイナー職になった方が就活も時間あるしその方がいいと思ったからかな。
ー服飾造形科にいた時とアパレルデザイン科に進学してみて大きな違いってありますか?
工藤時間にゆとりがあることかな。この科は作る服の数は少なくて、絵を描いている時間が多くて、先生がクリエイティブの先生だからデザイン性とか絵が上達する。
ーだからアパレルデザイン科にはデザイナー職希望の人が多いんですね。
工藤そうだと思う。
ーそんななか10月12日に全国デザインコンテストが行われ、先輩の作品が入賞されましたが、その作品のテーマを教えてください。
工藤立涌模様っていうのがあって、日本の紋様でそれをデザインしたくて。立涌模様とモダンを掛け合わせてあのデザインになったんです。日本古来の紋様とモダンでまとめました。
ーなんていう賞を受賞したんでしたっけ?
工藤企業賞のブティック社賞です。
ー入賞すると何か貰えるんですか?
工藤来年の1月に高度アパレル専門科4年生とパリにオートクチュール研修旅行に行くんです。その時に行く費用をブティック社さんが出してくれるのです。とても楽しみです。
ー新聞だったり小説だったりデザインコンテストのことを聞くと、「日本」というキーワードが出ているんですけど、日本が好きですか?
工藤好き!

ー学生生活の集大成の卒業制作のテーマを教えてください。
工藤今回のテーマは歌川国芳っていう人の絵をテーマにしています。
ー凄く聞きたいんですけど、どうやってその作品や人に出会うんですか?
工藤とりあえず骨っぽい服を作りたくて、そこらから入ったんだ!でも骨だけじゃつまらないし、やっぱり日本のものを入れた方が面白いし着物の羽織っぽいのも作りたかったからそれで探してHitしたのがこれだった。
ーそういった探し方もありですよね(笑)。今回の作品は何体制作するんですか?
工藤今回は3体!
ー卒業制作をどんなショーにしたいですか?
工藤う~、うちのクラスみんな違うから、それぞれ個性が。なので、全員の個性がバーンと出ながらもしっかりとまとまったショーにして行きたいです。
ー私たちも卒業制作あるんでお互い良いショーにしたいですね。それでは最後に将来のことについて質問したいんですけど。
工藤おお、聞いちゃう(笑)!?
ー先輩はデザイナー職を希望しているんですよね?
工藤そうですね。今週も面接あってあと3社くらい出さなくちゃいけないんだけどね。私はとにかくデザイナー職でとことんチャレンジする!木村さんは販売員!?ほら販売員ってファッション専門的な勉強してなくても、例えばバイトからとかなれたりするじゃん。だから販売職って結構難しいところだよね。サービス科って難しい立ち居地だよね?
ー先輩はデザイナーになったらどんな服を作りたいですか?
工藤ほら会社に入っちゃうと好きなもの作れるわけじゃないでしょだからまずは自分のできることをしっかりゆるのが目標。みんな夢は大きいけどさ、わたしは、うまいこと生きていけたらいいかなって感じの人だから、高みを目指さずに、いい意味でね!うまいこと生きていけたらいいなって思っている(笑)。
ー私はそういうの好きですよ。一番理想です!
工藤そうね!安定な暮らしをしたい!田舎に住みたいの、将来。目の前に小川があるくらいの田舎に住みたい。それに人付き合いとか楽しそうじゃん、田舎って。そういうのひっくるめて安定な暮らしをしたい。
本日はありがとうございました!短い時間でしたが最初のイメージとインタビューした後で先輩の印象が変わりました。凄く楽しかったです。特に私の理想と似ていたので(笑)。早く先輩の卒制見たいですね。私たちサービス科2年もがんばります。
(interview & text : ファッションサービス科 2年 木村 まどか)
